KANMAGAの記事をGoogleで検索できます。



カンツールが行うセミナー 録画セミナーを聞いて下水道知識を学びましょう
録画セミナーへ
カテゴリ・リストへジャンプ

下水道の役割を解き明かす:水の循環と下水道の重要性【第0話】

2021年1月19日火曜日

下水道の基礎知識/水の循環について


水の循環

水の循環に欠かせない存在としての下水道の仕組み下水処理場の役割をやさしく解説。 下水管の老朽化人材不足といった業界課題にも触れ、現場目線での維持管理の重要性を具体的に紹介しています。




ようこそ!下水道維持管理機器の商社、カンツールの世界へ

ここは、下水道維持管理機器を販売する商社、株式会社カンツールです。

株式会社カンツールの社屋の写真


新入社員として、諏訪美管(すわ みかん)が配属された営業部に初出勤したところから物語が始まります。


管 とおる

はじめまして。
僕は株式会社カンツール経営企画部の管とおるです。

諏訪 美管

管さんはじめまして。
本日から営業部に配属となりました諏訪美管と申します!

管 とおる

ミカンさんて美味しそうな名前だね。
しかも下水道って英語でsewer(スワー)というし、諏訪さん、この業界にぴったりじゃないか!

諏訪 美管

ありがとうございます(笑)名前のごとく、日本中の管を美しくするのが私の将来の目標でありますっっ!!

管 とおる

それはぼくも同感だね!
美管さん、今日からいろいろと覚えることが多くて大変かもしれないけど一緒にがんばろうね!

諏訪 美管

はいっ!がんばります!!

管 とおる

下水道の世界はみんなが思っている以上に奥深いんだ。
下水道のことならなんでも聞いてね。



水の循環と下水道の役割


街の写真
では早速ですが、町中にたくさんあるマンホールの中って一体どうなっているんですか?
マンホールの写真
マンホールは訳もなく道に穴が開いているわけじゃないんだ。点検をするための、重要な下水道世界への入り口。
要するに、ここから下水道の維持管理を行うわけ!

…っとその前に下水道が重要なインフラの一つである事を伝えたいから、まずは水の循環の話をしなくちゃね!


水がどうやって循環しているのか


雨が降り、山から川へ流れ、海にたどり着き、また蒸発して雨になる。

私たちが毎日の生活で使っている水は、
川の水を浄水場で取り入れて、きれいに消毒し、
水道水(上水)として各家庭に届けられています。

使い終わった水は下水道の仕組みによって下水処理場へと送られ、再び自然へ戻されます。

処理場では、水に含まれる汚れを取りのぞき、消毒をしてから
川に戻されます。そしてその水は川を流れて海へと向かいます。

このように、自然のしくみと人の手によって、
水が何度も使われながら循環していくことを、
水の循環と呼びます。

私たちの生活とどうつながっているのか


では、もし下水道がこわれてしまったら、どうなるのでしょうか?

台所、トイレ、お風呂など、生活の中で出る水はすべて流せなくなってしまいます。
さらに、下水のパイプ(下水管)が老朽化して水がもれたり、
下水をきれいにする施設(下水処理場)が止まってしまうと、
土の中がよごれたり、川や海などの水もよごれてしまいます。


そうなると、水道水を作ることもできなくなってしまい、
水道が使えなくなってしまいます。
下水道が使えなくなることは、私たちのくらしにとても大きな影響をあたえるのです。



なるほど〜。
水の流れって、水道水のことばかり考えてたけど、下水もすごく大事なんですね!
その通り!!
だから下水のパイプを点検することはとっても大事なんだよ。
カンツールには、いろんな状況に合わせた機械があるから、少しずつ紹介していくね!



下水道業界の現状と課題


ところで美管ちゃんは、日本中の下水道を全部つなげるとどれくらいの長さになるか知ってる?
えぇーっと、、確か日本縦断が3000㎞くらいだから、、
1万㎞くらいですか?

日本の下水道事情

日本の下水道の総延長は約49万㎞。(※2024年3月末時点 参考:国土交通省)

そして下水管の耐用年数は50年と言われています。

全国の下水道の多くが、高度経済成長期以降に建設されており、
まさに今、20~30年経過した老朽管が急速に増加しています。

これらの機能確保のためには点検(下水道 点検)や改築など、計画的な維持管理が必要なため、
2020年に国土交通省より
「維持管理情報等を起点としたマネジメントサイクル確立に向けたガイドライン」が設立されました。


えーーー!?日本の下水道ってそんなに長いんですか!!
そう、もっと分かりやすく言うと地球12周分くらい!
ただし課題もいっぱいあってね。

下水道業界の課題

下水道は、とてもたくさんの施設や設備からできています。
これをこれからも安全に、安定して使い続けていくことは、社会にとってとても大切な役割なんです。

今、下水道の世界では、特に次の3つの大きな悩みがあります。

  • ヒト ・・・下水道の職員や技術者が少なくなっている
  • モノ ・・・古くなった施設がどんどん増えている
  • カネ ・・・人口が減ることで収入も減り、お金が足りなくなってきている


  • このような課題を解決するためには、水インフラとしての下水道を見直し、持続可能な管理体制を築いていく必要があります。

    点検しなきゃいけない場所は増えてるのに、
    人もお金も減ってるなんて…大変ですね~!
    そうなんだ…。
    今日は初日だからこれくらいにして、
    次回は2020年に発表された「維持管理情報をもとにしたマネジメントサイクルのガイドライン」について説明していこうかな?
    い、維持管理じょうほうをもとにした、マネジメントサイクリング…??
    名前が長くてむずかしそう~!(°д°;)
    「マネジメントサイクリング」って(笑)
    なんか楽しそうだね。でもサイクルね♪
    ミカンさん、いいセンスしてるよ〜
    アチャー、、、センスあるなんて、とんでもないです〜〜〜!
    と、とおるさん…もっと簡単なところから下水道について教えてもらってもいいですか…?
    もちろん!
    下水道ってね、いろんな施設や設備が力を合わせてはたらいてるんだ。
    まさに「縁の下の力持ち」ってやつだね!
    それじゃあ次回からはガイドラインの話の前に、まずは下水道の基本からしっかりおさえるようにしようか。
    ありがとうございます!
    よーし!みんなの暮らしを守るために、これから一生けんめいがんばります!!

    諏訪 美管

    もっと知りたい方は次へ:排水設備って何?家庭から下水道までの流れを簡単解説(第1話)

    家庭内の排水設備から公共下水道までの仕組みを、初心者向けにわかりやすく解説しています。


    この記事をシェアする
    googleブックマーク大