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下水道管理の歴史と革新 - カンツール社の70年 (第11話)

2021年6月23日水曜日

TVカメラシステム 下水道の変遷 管内検査カメラ



管 とおる

みかんちゃん、前回は、家庭の排水管清掃のこと分かったかな?
【第10話】管の中はどうやって清掃する?~排水管清掃編~
さて、今日は番外編だよ!

諏訪 美管

番外編???
6月19日、カンツールは70周年を迎えたんだ!それにちなんで今日は下水道とカンツールの歴史を紹介するよ。
わー!すごく楽しみ(*^^*)
よろしくお願いします!








下水道の変遷


さて、日本の下水道が普及してきたのは何年前だと思う?
う~ん・・・100年前くらいですか?
よく言われているのは、今から66年前の昭和30年。
そこから普及しはじめて、各地に広まってきたのは今から30年前の平成2年くらいなんだよ。
えぇ~!!意外と最近なんですね!
じゃあ私のおばあちゃんが子供の頃はまだそんなに普及していなかったんだぁ。
普及率でいうと79.7% 100人のうち80人が下水道を使ってるんだよ。
それって、多いのですか?
先進国からみると多い方かな
アメリカでは4人のうち約3人、日本では5人のうち約4人。イギリスではほとんどすべての人が下水道を使ってるんだよ。
イギリスでここまで下水道を広めるのに150年以上の年月がかかっているんだ。
そうなんですかー!
イギリスの歴史ってとっても長いですね。日本も100%目指して頑張らねば٩(ˊᗜˋ*)و

これが下水道の建設の推移グラフ
おー!確かに昭和30年頃から平成にかけてどんどん建設されていったんですね~。
一番左が昭和29年。
で、カンツールが設立した年は昭和27年6月19日!今年で70周年!



ラット君

みかんちゃん大変だよ!!
あれ、ラット君急いでどうしたの?
創立70周年記念だから、カンツールの社長がKANMAGA(カンマガ)に来てくれるって!!
えーー!?社長が~!?
実は今日のために僕が小川社長に交渉しておいたんだ。



社長登場!!

小川尚

みなさま、いつもカンマガをお読みいただきありがとうございます。
株式会社カンツール代表取締役の小川です。
弊社は昭和27年の創業以来、排水設備と公共下水道の維持管理機器を提供させていただいております。
このたび、創業70周年を迎えることができました。
わ~小川社長!お疲れ様です。
社長がカンマガに来てくれるなんてうれしいです~(//∇//)
みかんちゃんいつも下水道のことを分かりやすく発信してくれてありがとう。
いえいえ~(//∇//)
それにしても70周年おめでとうございます!カンツールの歴史ってすごく古いんですね~!
カンツールは昭和27年の創業から70年、下水道の維持管理のために下水道と共に歩んできたんだよ。
昭和27年かぁ~。ってことは下水道が普及しはじめた昭和30年より前に会社を立ち上げったってことですか?
下水道を建設をしたら必ずその管は古くなる。
古くなれば壊れたり、つまったりするでしょ。そうなったらみんなの生活が困ることが明白だからカンツールの創始者、 長谷川正さんと長谷川清さんは下水道の安全な維持管理方法を真っ先に取りいれて全国に広めていったんだ。
へぇ~~わたしなんてカンツールに入社するまでお風呂の水がどこへ行くのかさえ知らなかったのに、 維持管理の重要性にそんなに早くから気づいていたなんてすごいなぁ。
わたしは先代の意志を継いで、みんなが安心して豊かに暮らせる下水道インフラの維持を目指しているんだ。
そのためにも新しい技術や維持管理に必要な機械をよーく精査して、いま世の中にあるものの中から本当にいい機器だけを取り入れているんだ。
  
わー、なんか70年の信頼を感じます。下水道のことならカンツールにまかせておけば安心ですね!!
それにしても下水道の清掃や点検って昔から今のような方法だったんですか?

わたしも生まれる前だけど、昔は今とは違った方法で作業をしていたんだよ。

社長!とおるさん!みかんちゃん!
よかったら僕のタイムリープ装置を使って下水道が普及しはじめた頃に行ってみませんか!
いいねぇ~!さすがラットくん!
タ、タイムリープ???ラットくんそんなことできるの~!!!?
(異世界の力おそるべし。そして普通な反応のとおるさんもおそるべし・・・。)




歴代の製品と共にプレイバック!カンツールの歴史



着きました!!
ラットくん、きみほんとにすごいな~!
かの有名なブルーのネコ型ロボットみたいだな。
て、照れます(////)尊敬するあの偉大なお方には足元にも及びませんが、ありがとうございます!
(いつかお会いしたい。でも僕避けられるかもしれないな・・・。)

さぁ、それでは、年代物の維持管理機器などを紹介するよ。



昭和20年代

生命の源である「水」。その大切な水を守り続ける為に私達は何をするべきでしょうか?
環境維持に大きな役割を果たしたのが下水道の普及です。

この頃はまだカメラで見るっていう概念がないから、エンジンで鉄のロッドを回して、詰まった下水道を清掃する。これが最初だよ。

へぇぇ~原始的なんですね~!!




昭和30年代



これは、バケットマシンと言って、バケツで土砂をとるんだよ。今は、ほとんど使われてないけれどね。
わたしもはじめて見ました~!感動だ~!




これは展示会の様子だよ
あれ?日米産業株式会社?それに『日米のカンツール』って書いてありますね。
この会社がカンツールですか?
昔、日本は外国に比べて下水道の普及も維持管理も遅れていたんだ。
だから、創業者の長谷川正さんは、先進していたアメリカから機器を輸入して、会社名も当時の藤原産業株式会社から日米産業に改名したんだ。
お馴染みの株式会社カンツールという社名は昭和56年からなんだよ。
  
【管】と【道具】 で 【カンツール】この名前とっても好きなんですよ。考えた人は天才ですね。



これは、昭和37年に設立された大阪営業所だよ。
わぁぁ~
味のある佇まいですね~(^^)





昭和40年代

昭和40年代になると高圧洗浄車による機械式清掃工が本格化してきたんだ。


昭和50年代

そして昭和50年代にはアメリカから輸入した白黒カメラを牽引してようやく人が入れない管内をカメラで確認できるようになるんだ。
現在のTVカメラ車に比べると簡易的だけど、モニタとケーブルと操作盤もちゃんとありますね~!





昔の下水道維持管理の様子をのぞいてみる



これは1950年代から1990年代の管路維持管理の様子だよ。
1950年代




1960年代




1970年代









1980年代





みんないい表情ですね。
この頃になると機械もだんだん見たことがある形になってきました。

1990年代







機械は変わってきているけど、昔も今も下水道を大切にする気持ちは変わらないですね。
ではそろそろ現代に戻りましょう!



TVカメラシステムの進化


昭和50年代に海外より導入した管内調査カメラはこの半世紀あまりで大きな進化を遂げました。

本管調査テレビカメラ

本管調査テレビカメラは、過去の簡素なものから、作業性・操作性・安全性に優れた次世代のカメラシステムへと進化しました。
進化と共に的確な管路情報の収集だけでなく、計画的な維持管理の実現が可能になりました。

ロビオン

ロビオンは、世界の技術を駆使した高機能な管内検査カメラです。
走行性・操作性・安全性に優れ、現場のトラブルを解決し、日進量の向上をもたらします。



テレビカメラ調査車

テレビカメラ調査車も高機能にさらに使いやすく進化しました。
作業効率を考えたバッテリーシステムのテレビカメラ車や多様化するニーズに合わせて、管路調査を素早く安全に行うことができます。

管内検査カメラシステム
管内検査カメラシステムは、管内検査カメラを車両に架装し、テレビカメラ調査車として現場でのスムーズな作業を行うことができるシステムです。
より効率のよい作業を実現するバッテリーシステムが登場しました!



この地球の環境保全に欠かせない下水道を守ることが、我々カンツールの使命! 未来の子供たちの笑顔を守るため、カンツールは下水道の維持管理をリードする会社にしていくよ。
はいッ!私も頑張ります!!
社長、今日はいろいろ教えていただきありがとうございます!
またカンマガに遊びに来てくださいね(^^)


カンツール沿革

昭和27年6月 長谷川正が藤原産業株式会社を立ち上げる
昭和35年3月 日米産業株式会社に社名変更
昭和35年11月 大阪営業所を開設
昭和39年8月 長谷川清が代表取締役に就任
昭和42年6月 名古屋営業所を開設
昭和56年6月 社名を株式会社カンツールと改称
昭和58年11月 北海道営業所を開設
平成20年6月 代表取締役として鈴木敦雄が就任
平成26年6月 代表取締役として小川尚が就任
令和2年10月 新社屋 松戸テクニカルセンター竣工

事業所





みかんちゃん、カンツールや下水道の歴史をしっかり学んだね。 今まで、10回にわたり色々教えてきたけど、次回までに学んだ事の報告書を提出してね。 宜しく😁
え-------------------------Σ(゜ロ゜ノ)ノ ヒィィィィ!



あ、そういえば余談ですが、わたしインコ飼っているのですが社長もインコ飼っているんですか?
お、よく知ってるね~!!
社長のつぶやき、見ちゃいました。



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