最新の下水道技術と革新的な清掃システム - 洗浄一体型カメラVIPER (第28話)

2022年10月4日火曜日

スクリーニング 清掃 調査 排水施設



管 とおる

みかんちゃん、管が蘇るコーティングについて理解できたかな?
→【第27話】錆びた管がキレイに!管をよみがえらせるコーティングシステム←

諏訪 美管

はい♫ 古い管はつまりを無くすだけではよみがえらないので
コーティングという手法があることを学びました。
コーティングは海外の技術で、海外の展示会に視察に行った時に見つけてきた手法なんだ!
今回も、海外で見つけた日本には無い新しい製品:VIPERと、海外の展示会IFATについて紹介するね。
わぁ~~~、それはとっても楽しみです❤
よろしくお願いします。








IFAT展示会について

カンツールでは、海外の展示会に視察に行って、下水道維持管理における新製品や最先端の技術を日本国内に普及させる使命をもってるんだ。  
視察に行く展示会は、
ドイツのミュンヘンで行われるIFAT
ドイツのカッセルで行われるRO-KA-TECH
アメリカのインディアナポリスで行われるWWETT
これらの展示会に行ってるんだよ。
へぇ~~~!!海外の展示会、行ってみたいですー
みかんちゃん、いきなりだけどクイズ!
世界で一番最初の下水道はなーんだ?
ふふふ
その問題、実は昔調べたことがあるんです。

世界で最も古い下水道は、今から約4000年ほど前に古代インドの都市(モヘンジョ・ダロ)で作られたもの。
ここでつくられた下水道はレンガでできていて、各戸で使い終わった水を集めて、川に流す役目をしていました。 その後、古代エジプト、古代ローマなどで下水道が作られました😀
すごいよみかんちゃんん大正解!😁
つまりヨーロッパは下水道の先進国で、下水道維持管理の重要性に早く気がついていた分、維持管理機器も優れたものが多いんだ。だからカンツールは海外まで維持管理製品を見つけに行くんだよ。
なるほど~♫
高性能な管内検査システムロビオンもドイツ製品ですもんね!

2022年に行われたIFATの展示会はこんな感じだよ

東京の下水道展より規模が大きいんですね😀



展示製品

ここからは、展示製品とそのメーカーを簡単に紹介するね!

IPEK

下の写真は、Φ2000まで対応している本管から取付管をみるRV-SAT2 日本での需要は少ないかもしれないけどこのスタイルに圧倒されるね
パイプが天高くそびえ立ってますね
ヨーロッパでは、公共ますという概念がなくて取付管調査をする場合は、宅地内に入らなきゃ調査が出来ないんだ。
日本みたいに治安がよいわけじゃないから、工事だからといって宅地内に簡単に入れない。
だから、本管から取付管を調査するシステムが普及しているんだよ。
泥棒と間違えられるかもしれないから、宅地には簡単に入れないですね(・・;)
これが、本管から取付管に挿入してる動画だよ😀





これは、クランプノズルといって、押し込みカメラのアジリオスに取付ける洗浄ノズルで挿入距離を延ばせるんだ。



次はロビオンの面白い拡張機能!
ロビオンで数kmもの距離を調査したいときは、ケーブルの長さが課題になるんだ。 ケーブルが長すぎると電力と映像の伝送に支障がでてくる。
なので、写真のシステムは自走車の後ろにバッテリーを使い、電力を自走車側で供給して 映像と操作信号は光ファイバーケーブルを使って伝送する。
この改良で最大2500mの調査ができるんだ。日本では需要が少ないかもしれないけど画期的な改良だと思うよ。
面白いアイデアですね😀






PIPE FERRET


PIPE FERRET社はアイスランドの穿孔機メーカーだよ。



Vetter

今度はカンツールでも取扱いのあるドイツのプラグ専門メーカー、Vetter社(フェッター)
ながーーーーーい!しっかり止水してくれそうですね!



LAMPE

こちらも、カンツールではおなじみのドイツのプラグ専門メーカーLAMPE社。
なんとこのプラグ、管径がφ500-600㎜でも、3.4kgと、とっても軽いんだよ。
水頭圧5mまで大丈夫なんだ。
ほんとだぁ~!こんなに大きいのに軽いですね!



envirobot

ここからは、ドイツenvirobot社のカメラ付き洗浄ノズルVIPERについて説明するね!
とても高性能で、カンツールでも実機を検証中なんだよ!
洗浄ノズルにカメラがついているんですか~!??





VIPER(カメラ付き一体型洗浄ノズル)

これが基本情報。
洗浄ホースとカメラケーブルが一体化してリアルタイムで映像が見れるんだ!!
日本にはこういった機器はまだ市場にはなくて、国内初の新製品になるんだよ。

すごい!さすが海外を視察してきただけありますね!!
他にも、カメラの先端を行きたい方向に向けることができたり、以下のような特徴があるんだ。


カメラ特徴
• 1920×1080デジタルズーム付きの高画質カメラ
• サファイアガラスの160度広角レンズ
• 直径400までの管対応の調光可能なLED使用
• 傾きと方向を示す3Dセンサ-使用
• 512ヘルツ及び640ヘルツの位置検知器搭載
• ホ―スを回すことで枝管に簡単に挿入

ハイブリッドホ-スの特長
• 洗浄ホースと映像ケ-ブルを一体化
• 両側が同じ簡単の取付可能

制御器特長
• 交換可能なリチウムイオン電池で3時間操作
• 車内DC12VもしくはDC24Vのシガレットより電源供給可能
• 屋内AC110VしくはAC240VのACアダプタより電源供給可能
• 高画質10インチディスプレイ、太陽光下でも読みやすく、保護スクリ-ンによる傷つき防止
• 映像ビデオと写真は最大512GB容量のUSBメモリに保存可能

オプション
• 回転ノズル
• 予備バッテリー
• 外部バッテリー充電器 12V-24V/110V-240V
• アナログ外部出力(PAL/NTSC)




いろいろな機能があってパニック寸前🍥🍥
簡単に特徴を3ついうと

①画角が広いカメラを使いFULL-HDで撮影するから管内をくっきり撮影
②洗浄と管内の確認を同時にできるから効果的・効率的
③ステアリングノズルで従来のノズルでは不可能だったY字管やT字管で行きたい方向に制御可能
ステアリングノズル?、行きたい方向に制御?、どういうことですか?

左のノズルが推進力と清掃を行うノズル。
右のノズルがガイドノズル、1穴で横に噴射していて、ホースを回すことでカメラヘッドの方向を自由に決めれるんだ。
下の動画を見てみるとよくわかるよ

クネクネした配管を、自由に通過させてますね😀。


でしょー
本管のスクリーニング点検だって利用できるよ✌
FULL-HDだからキレイに管内が撮影されてますね♫


また、スゴイ機能があって前方噴射を制御できるんだ。
モニタに角度計が付いていて画面を見ながら

カメラを180度にして圧力をかけると前方噴射が出る
カメラを0度で圧力をかけると前方噴射が出ない。

つまり、調査をしていて前に堆積物があったら圧力を止める。
カメラを回転させて圧力を出せば障害物を破壊😎
そのように、効果的に清掃ができるんだよ。
水の節約や、清掃が不十分ってこともなくなりますね♫

こんな現場で使えるんじゃないかなって思ってるんだ。



・圧送管調査用ノズルカメラ
 現在は空気弁から押し込み式カメラを挿入して管内の状況を確認しているが、圧送管は曲がりが多く挿入が困難なケースも多い。  VIPERの挿入性を有効に活用できる。

・スクリーニング用ノズルカメラ
 ノズルカメラは一部のカメラを除きリアルタイムで映像確認をすることは出来ないが、管内の状況が分からないままカメラを挿入することに不安を感じている人は多い。  リアルタイムで確認できることは特長の1つになる。

・土砂等が堆積している取付管調査用
土砂等が堆積している取付管では押し込みカメラでは押し込み困難なケースは多くあり、洗浄しながら調査できることは大きなメリットになる。

・清掃の確認
従来の清掃は洗浄したあとにカメラを挿入し、汚れが取り除けていなければまた洗浄してカメラの挿入を行う。 この作業を同時に行えることは作業の効率化に繋がる。

・押し込み困難な複雑な経路の管路(工場配管等)
工場内の配管は、曲がり、長距離、Y時管、T時管が多く、未調査区間が多くできているのが現状であるがVIPERを使えば、今まで調査や清掃出来なかった箇所を可能にすることができる。

スゴイ。いろいろな可能性を秘めた機械なんですね😀
そう! ホースとカメラケーブルを一体型させたノズルカメラは国内初だからね。
大注目のカンツールの新製品だと思ってるよ😁
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