老朽化下水道の“調査困難箇所”を調査するSROD水上走行カメラの活用事例を紹介。
重点調査の背景と現場のリアルな課題、その突破口を詳しく解説します。
1. 重点調査の概要
管 とおる
諏訪 美管
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調査しなきゃいけない場所はこちら
・管径が2メートル以上
・平成6年度(1994年)以前に設置されたもの
諏訪 美管
もっと知りたい方は次へ:
最新版:下水道の老朽化と対策|全国特別重点調査の全貌とは?(51話)
老朽化した下水道管路を対象にした国の全国特別重点調査の目的・手法・補助制度などを初心者にもわかりやすく解説しています。
2. 調査困難箇所について
管 とおる
諏訪 美管
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・直径が2000mm以上のボックスカルバート
・雨水放流先が河川で、流れがなくて停滞している
・水深が1.5m近くもある
・途中に曲がりがある
・延長が400m以上
これ、実は全部そろってる現場もあるんだよ。
諏訪 美管
管 とおる
フロートタイプの機材でも流れがないと前に進まない。
通線もできないし、ドローンも電波が届かない。まさに「詰み」の状態なんだ。
だけど、こうした場所こそ重点調査が必要なんだよね。
陥没のリスクも高いし、万が一事故が起きれば復旧にも時間がかかる。
でも「できないから放置」じゃ、もう済まされない時代になってきたんだ。
実は、そんな現場も実際に調査してきた事を、今回紹介するよ。
諏訪 美管
3. SROD 水上走行カメラの活用
管 とおる
今まで調査できなかったような場所でも、これなら入っていけるんだ。
諏訪 美管
水の上を走れるカメラって、まさに“未来の道具”って感じがします!
管 とおる
しかも、前進・後退だけじゃなくて、左右へのステアリング操作も可能なんだ。
だから、曲がりがある管路や停滞水でも、自在に進めるんだよ。
諏訪 美管
管の中を自由に動けるって、すごすぎますっ。
管 とおる
カメラも高解像度で、暗い場所でも明るいLED照明付き。水中・水上どちらも鮮明な映像が撮れるよ。
諏訪 美管
テクノロジーってすごいなぁ~♪
管 とおる
特に重点調査対象になってるような大口径で水深のある場所にピッタリの機材だよ。
実際のプロモーション動画を見てみてね。「百聞は一見にしかず」ってやつさ。
諏訪 美管
まさに、“救世主”って感じですねっ!
4. 実際の調査事例と成果
管 とおる
【調査現場】河川に流れる雨水管■2500×2500 130m
管 とおる
これは調査対象になった雨水放流管の構造なんだ。
左にあるのがマンホール。ここから点検・調査がスタートするんだけど、
この先にある雨水管は2500mm×2500mmの大口径で、水位は常時150cmもあるんだ。
この管は延長が130mあって、途中で曲がりがあり、最終的には川へ放流されている構造になってるよ。
図の右上にあるのが放流口の写真で、見ての通り周囲は水で満たされていて、
通常のTVカメラは水没、フロート式の機材も流れが緩くて進まない。
さらに通線も曲がりの影響で難しく、ドローンも地下で電波が届かないから使えない。
まさに「従来の方法じゃ調査不可能」な典型的な困難箇所ってわけだね。
こんな現場を可能にするのが、SROD水上走行カメラなんだ。
諏訪 美管
管 とおる
諏訪 美管
【調査現場】河川に流れる雨水管■2700×2150 420m
管 とおる
今回の現場は、全長420mの雨水管で、かなりの長距離。
管のサイズは2700mm × 2150mmと大きく、水位も常時150cmある状態だ。
調査の出発点は左側のマンホール。右に曲がって長く流れ、また左に曲がって、そこから川の方に向かって
最後は放流口から川に排水される構造になってるんだ。
通常のTVカメラでは水没。通線しても途中で止まってしまうし、長さ的にも限界がある。
ドローンも飛ばせないし、フロート式のカメラも前に進まない。
こうなるともう、通常の手段じゃ調査不可能ってことになる。
実際、こういう現場は重点調査の対象にもなるけど、対応できる機材がないから“やりたくてもできない”ってパターンが多いんだ。
そんなときに頼りになるのが、やっぱり「SROD水上走行カメラ」ってわけさ。
水に浮かびながら、420mもの長距離を自走して調査できるなんて、ちょっと前までは考えられなかったよね。
諏訪 美管
管 とおる
420mを、水上走行カメラを会おうこうできたんだ。 これが、管内の状況写真だよ。
諏訪 美管
5. まとめ|重点調査を成功させるために
管 とおる
Φ2000mm以上で、1994年(平成6年)以前に建設された大口径管路は、
全国特別重点調査で必ず確認しないといけないんだ。
でも、そういう重要な場所ほど、構造的に調査が難しいケースが多い。
TVカメラや通線が使えない“詰み”の現場も少なくないからね。
だからこそ、水上走行カメラSRODみたいな新しい技術を活用して、
現場の限界を突破していくことが、これからのインフラ管理には欠かせないんだよ。
諏訪 美管
難しい場所でもちゃんと調べて、事故を防ぐなんて、未来の下水道って感じですね!
私も、現場でちゃんと役に立てるように頑張りますっ!
管 とおる
安全な街づくりは、こうした地道な調査から始まってるんだ。
僕たちの仕事で、少しでも災害を減らせたらうれしいよ。
諏訪 美管
2025年9月10日(下水道の日):
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