下水道を安全に使い続けるためには、点検と調査を正しく使い分けることが欠かせません。
しかし現場では、「点検と調査の違いが分かりにくい」「どのタイミングで管内調査を行うべきか迷う」といった声も多く聞かれます。
本記事では、下水道の維持管理に携わる方に向けて、
点検と調査の基本的な違いから、直視側視式カメラによる管内調査の役割、
さらに下水道維持管理の現状と今後求められる考え方までを、図や会話を交えて分かりやすく解説します。
あわせて、カンツールが提供する管内検査システムの進化にも触れながら、
なぜ今「効率的な点検・調査」が重要なのかを、実務の流れに沿って紹介していきます。
諏訪 美管
でも、微生物が下水を綺麗にしたり、赤潮の原因とか今まで知らなかったことがたくさん分かりました!
あと、前回まで(第0話―第4話)で水の循環についても理解できたかな?
私たちが快適に暮らせているのもほんとに下水道のおかげなんだなぁって分かりました。
電気が止まれば【停電】 水道が止まれば【断水】
でも下水が機能しなくなる言葉って無いんだよ。
これ、先代の社長が言ってた言葉の受け売りなんだけどね。
では今日の勉強は下水道の本管の点検や調査についてだよ。 ほんとに基本的なことから説明するね。
下水道管路の調査で使われる直視側視式カメラとは
下水道管路を安全に使い続けるためには、管の中の状態をくわしく確認する「調査」が欠かせません。
公共下水道では、人が入れない管内を確認するために、下水道管カメラ調査システムが使われています。
公共下水道における点検と調査の違い
下水道の維持管理では、「点検」と「調査」は役割が違います。点検は、管に異常があるかどうかを確認する作業です。
調査は、異常の内容や大きさを映像で確認し、記録して評価する作業です。
直視側視式カメラは、この調査を行うための機器です。
押込みカメラと管内検査ロボットの違い
公共下水道の調査では管内検査ロボットを使うんだ。
管内検査ロボットは地上から操作して、自分で走って調査するんだ。
直視側視式カメラでできること
管内検査ロボットには直視側視式カメラが搭載されています。前を映すカメラと、管のまわりを映すカメラの両方があり、
下水道管の中をくまなく確認できます。
下水道管カメラ調査で分かること
直視側視式カメラを使うと、管の太さがΦ200mm程度でも、ひび割れや傷をはっきり確認できます。
これらの映像は、下水道を直すかどうか判断するための大切な資料になります。
諏訪 美管
録画セミナーもあります:
録画セミナー:第6回「下水道施設の基礎知識と異状内容について、
報告書作成に必要な用語とは」
下水道施設の基礎知識と異状内容、そして報告書作成に役立つ用語について解説した第6回オンラインセミナーの録画視聴案内です。初心者から実務者まで役立つ内容です。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
下水道調査システムのこれまでと今
下水道管のカメラ調査は、約50年前の白黒カメラから始まりました。今では、自走式ロボットと高性能カメラにより、
長い距離でも安全で正確な調査ができるようになっています。
下水道における点検と調査の違いとは
かんたんに言うと、
点検は異常があるかどうかを確認すること。
調査は異常の内容やひどさを数値やランクでくわしく確認することだよ。
施設の状態を確認し、異常があるかどうかを見ること。
下水道管では、マンホールから目で見たり、簡易カメラを入れて確認します。
(10)調査
施設の状態をくわしく把握するため、劣化の程度を調べること。
下水道管では、管内カメラを使って、ひび割れなどを詳しく確認し、原因を考えます。
点検は「あるかどうか」、調査は「どのくらい悪いか」を見るんですね。
まず検便で異常があるかを確認するよね。これが点検。
もし異常があったら、内視鏡でくわしく調べる。これが調査だよ。
下水道も同じで、調査の結果をもとに、直すかどうかを決めるんだ。
下水管って体の中の血管みたいですね。
下水道も早めに点検・調査して守ることが大切なんだよ。
気になるところだけを調査でくわしく見るんだ。
下水道はとても長いから、効率よく管理することが大切なんだよ。
下水道維持管理の現状とこれからの課題
ただし、この方法だと1日に調査できるのは約280mほど。
たとえば3km調査するには、10日くらいかかるんだ。
どうしても時間も費用も多くかかってしまうのが現状なんだ。
だから今、早く管の状態をつかむために、大きく2つの考え方が求められているんだ。
② 直視側視式カメラよりも、短時間で多くの管を確認できる方法を考える。
カンツールには点検や調査の機器がたくさんあるんですね。
ロビオン
より効率のよい作業を実現するバッテリーシステムが登場しました!
このロビオン搭載の調査車があれば日本中の下水管の維持管理は俺にまかせろ!!って感じなんだよ!
なんか今日はすごい装置をたくさん見て刺激を受けました!
こうやって下水道の維持管理にカンツールの検査機器が役立っているんですねぇ。
諏訪 美管
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諏訪 美管
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↓この記事で登場した製品↓
ロビオン
管内検査カメラシステム







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