録画セミナー:第6回「下水道施設の基礎知識と異状内容について、 報告書作成に必要な用語とは」

2024年5月30日木曜日

オンラインセミナー

株式会社カンツールは、下水道維持管理の大切さを広く普及させるためにオンラインセミナーを開催しています。
日々の業務でご活用いただける有益な情報を提供できるよう、精一杯努めます。





概要:第6回「下水道施設の基礎知識と異状内容について、 報告書作成に必要な用語とは」


開催日時:2024年6月27日(木) 13:30~14:30


内容:
下水施設の基礎知識、人孔・管渠、汚水・雨水管、マンホールの蓋等の基本、
その施設にどんな異状内容が発生するか、また一般的な下水道維持管理の工種についてを説明
報告書作成に必要な基礎知識、異状内容についてまるっと理解してください。


セミナーのおすすめ対象者

  • 下水道の維持管理業務を受発注している方
  • 下水道の調査・点検業務を行っている方
  • 現場作業の報告書作成に関心がある方
  • コンサルタントご担当の方
  • 下水道維持管理を勉強しようしている初心者の方
  • 下水道維持管理や実務などのお困りごとについて相談してみたい方

このセミナーを通じて、下水施設の基礎知識、維持管理について学びましょう
どうぞお見逃しなく!



講師紹介(佐々木啓至)

佐々木啓至:経営企画部営業促進課 係長

下水道業務において25年以上の経験を持ち、現場作業、報告書作成、ソフトウェア開発、技術営業など様々な部署を経験

公益社団法人 日本下水道管路管理業協会の専門技士、主任技士、総合技士の資格を保有。
また、上下水道部門の技術士補としても活躍されています。


申し込みについて





セミナー時にいただいたご質問と回答

※アンケートでいただいたご質問は随時追加していきます。
ご質問以外のご意見やご相談について、アンケートでいただいたご意見は今後の事業・運営に活かし、新たな価値を提供できるよう役立てていく所存です。ご相談事に関しましては担当営業より別途ご案内させていただきます。その他、ご不明点やお困りごとがございましたらお気軽にお問合せください。

Q

今回のオンラインセミナーはアンケート等の送付などで受講証明書をいただくことは可能でしょうか

A

sasaki_hiroshi@kantool.co.jp宛に、受講証明書を送付してください。 捺印して返送いたします。申し訳ございませんが、弊社でのフォーマットをまだご用意できてません。 今後、CPDの対象の講習としていきます。




Q

マンホールの位置情報はどの程度まで取得できているのものなのでしょうか?

A

多くの自治体では、GIS(地理情報システム)を用いてマンホールの正確な位置情報を取得し管理しています。
現在、位置情報はGPSは、高精度で取得されており数センチメートル単位での正確な位置情報が取得できます。




Q

管路の業務での下水道事業団認定試験の種類を教えてください

A

下水道事業団認定試験には、様々な種類があります。
下記アドレスからダウンロードしてください。 下水道認定試験の種類




Q

馬蹄管に堆積しやすいとのデメリットを挙げてましたが、矩形管も同様に堆積しやすいのでしょうか。それとも矩形管は何か堆積を軽減するような仕組みがされているのでしょうか。

A

矩形管も堆積しやすい点は同様です。そのため、道路にある側溝には土砂が溜まってることがよく見受けられます。
軽減する仕組みは、勾配を適切に設けて流速を維持するしかありません。




Q

カメラ調査を行うために管径(最小・最大)決まりがあれば教えていただけますでしょうか。

A

カメラ調査のための管径は、調査機器の種類や仕様によって異なりますが、一般的には最小で100mm程度から最大で2000mmが一般的です。
その理由は、管の中心を条件としているからです。その条件を除けば、 弊社ロビオンは、□4300☓2600などの大口径調査の実績があります。




Q

人孔ふたの摩耗度合いが進行するとどのような不具合が発生するのでしょうか?

A

人孔ふたの摩耗が進行すると、以下のような不具合が発生する可能性があります。
騒音の発生、車両通行時の振動増加、スリップなどの安全性の低下により事故のリスクが高まります。




Q

管渠劣化診断の結果、更生順位は原則幹線下流からではないでしょうか(枝線は別として)また、菅渠の耐震性能は評価しないのですか?

A

一般的には、管渠の更生順位は幹線の下流から上流に向かって行われることが多いですが、具体的な計画は劣化状況や緊急性に応じて決定されます。
耐震性能についても、近年は重要な評価項目となっており、耐震性能を含む総合的な評価が行われることが推奨されています。
発生確率とリスクを掛け合せた、緊急度を使われます。




Q

GISについての話がありましたが、ほとんどの官庁でGISでの管理図になっているのでしょうか?今後、維持管理が中心になっていく下水道事業ですが、管理図はオープンで公開さて行く方向なのでしょうか。

A

官庁では、GISを用いた管理図が導入されていますが、多くはありません。
そのため、データベース作成の促進が推奨されています。 今後、下水道の維持管理の効率化と透明性を高めるために、管理図のオープン化や公開が進められる方向です。

Q

下水道の台帳はどこで見ることができますか

A

下水道の台帳は、一般的に各自治体の下水道管理部門や水道局で管理されています。
閲覧を希望する場合は、該当の自治体にお問い合わせください。誰でもインターネットで確認できる自治体もあります。




Q

この動画を下水道の啓発で使いたいのですが、基礎知識の動画を提供していただくことはできますでしょうか。

A

下水道の啓発に是非ご利用ください。




Q

「異常」と「異状」の違いを教えてください

A

「異常」と「異状」は似ていますが、使用する場面が異なります。
「異常」はシステムや設備が通常の動作をしない状態を意味します。例えば、ポンプの故障、センサーの不具合、流量の急激な変化など機械的・電気的なトラブル。
「異状」は管路や施設の物理的な変化や損傷を意味することが多いです。例えば、管の破損、亀裂、沈下、漏水などで、修繕や補修が必要な状況を指します。




Q

腐食A、B、Cがあったら改善しなくてよいでしょうか

A

腐食のレベルA、B、Cはそれぞれの程度を表しており、いずれの場合も適切な対応が必要です。
Aは緊急に、Bは5年以内に、Cは経過観察としてますが、 腐食は進行するため、早めに修繕や対策を行うことが必要です。




Q

隙間とずれの区別を教えてください

A

下水道維持管理業界では、同義に使うことが一般的です。
判定基準はズレと記載しているので、ズレを使うことがよいと思います。




Q

管内の滞水は、たるみによるものなのか、下流側の堆積物によるものなのか判断が難しい場合は、どのように判定することが望ましいでしょうか。

A

管内の滞水の原因を特定するためには、映像、次のスパンの状況、傾斜調査の情報を利用してください。




Q

浸入水跡の場合は異常になりますか?

A

浸入水跡は、管路や構造物に水が侵入した証拠であり、異状と見なされます。
雨天時、雨季には、浸入水が発生していると予測できます。




Q

モルタルは何が原因で出てくるのでしょうか?

A

モルタルが出てくる原因としては、建設の不法投棄が一般的な原因です。




Q

基礎的ですが、管は何が原因で形がつぶれてしまうのでしょうか?

A

管がつぶれる原因としては、外部からの圧力、地盤の沈下、などが考えられます。特に、老朽化や設置環境の変化が影響することが多いため、定期的な点検が必要です。




Q

”へんぺい”の漢字が「偏平」と「扁平」の2種類があると思いますが、違いはあるのでしょうか?

A

実際の使用例として、塩ビ管が不適切な埋設方法や地圧によって変形してしまった場合、「偏平」と表現するのが適切です。一方で、設計上または製造上、もともと平らな形状を持つ管を指す場合は「扁平」となります。




Q

浸入水がでていて良く石灰乳が付着していると思いますが、石灰乳が白いのと黒い違いは何ですか?陶管だと黒いのが稀に見られていると思うのですが

A

石灰乳が白い場合、これは主にカルシウムが水に溶けて再結晶化したものであり、通常の腐食や水質の変化によるものです。
一方、黒い石灰乳は、有機物や金属成分が混ざった結果生じることが多く、特に陶管ではそのような現象が見られることがあります。
黒い石灰乳は、水質や環境の異常を示すこともありますので、詳細な調査が推奨されます。




Q

機能上の重要路線等以外で被害規模の指標として使われるものはありますか?

A

機能上の重要路線以外での被害規模の指標としては、例えば、被害の発生頻度、修繕コスト、影響を受ける人口や地域の重要度、経済的損失の推定値などが考慮されます。
これらの指標を総合的に評価し、対策の優先順位を決定することが重要です。




Q

このような基礎勉強をして、初めに取得を目指すべき資格は下水道事業団の認定試験でしょうか。

A

はい、基礎知識を学んだ後、初めに取得を目指す資格としては、下水道事業団の認定試験が適しています。




Q

今後、カメラ調査の上で3Dで出来形を表現する事は可能になるのでしょうか?

A

はい、技術の進歩により、カメラ調査で取得したデータを3Dモデルとして表現することが可能になりつつあります。海外では実績があります。




Q

たるみのCで「管径の1/4未満」とありますが、いくつ以上から1/4未満までが該当範囲となるのでしょうか。また、継手ズレもcで「70mm未満」となっていますが、何mm以上からcとなるのでしょうか。

A

この点は、特に明記されていませんのでオペレータの感覚になります。明記された異状判定は見たこと有りません。




Q

接合不良と破損の違い

A

接合不良は、管や部材の接合部が正しく接続されていない状態を指し、水漏れや浸水の原因となります。
一方、破損は物理的な損傷や欠陥がある状態を指し、管や構造物が部分的または完全に壊れていることを意味します。いずれも修繕が必要です。




Q

取付管口の位置や測長をカメラ距離でできない事と、カメラ調査した管や更生管出来形を、3D出来形で表現する事はできないか?

A

現在の技術では、カメラ調査を基に3Dモデルを作成することが可能です。
人孔については3Dモデルの技術がありますが、管渠についてはありません。但し海外では実績があります。




Q

御社より機器を購入する予定ですが、購入から運用までの間に困りごとが出るかと思いますが、その際はどのような対応が頂けるのでしょうか。専任のスタッフ派遣やPCの遠隔操作によるサポートなどあるのでしょうか。

A

弊社では、機器購入後のサポート体制を整えております。専任のスタッフ派遣、遠隔操作によるPCサポート、定期的なメンテナンスサービスなど、様々なサポートを提供しております。
詳細なサポート内容については、購入時にご相談ください。




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