排水管清掃の達人: ワイヤー清掃と高圧洗浄の効果的な活用法(第17話)

2021年10月27日水曜日

ワイヤー清掃 高圧洗浄 排水施設



管 とおる

 

みかんちゃん、前回はカンツールの公式ECサイトについて紹介したね。
→【第16話】カンツールの公式ECサイトがオープンいたしました!!←

諏訪 美管

はい!カンツールショップの中をいろいろ見てみたら、ビニールテープやクサビなんかも売ってるんですね~!!



そうそう!下水道関連製品だけじゃなく工事現場で必要なものがまとめて注文できるから便利でしょ~
しかもいくつ頼んでも送料が変わらないのがいいよね!
お得が満載で知らなきゃ損ですね!わたしもお知らせがんばります!

さてさて、それでは今日のトピックは排水管の清掃についてだよ~







排水管がつまった時の清掃方法



みかんちゃん、カンマガの【第10話】でも説明したけど、排水管は清掃方法がいろいろあって、 その中でも高圧洗浄とワイヤー清掃がよく使われる清掃方法なんだ。

へえ~!それってどっちがいいんですか~?

つまりの排水環境や原因を調査してワイヤー清掃と高圧洗浄を使い分けるんだ。もしくはその両方でできる場合もあるんだよ

そうなんですか!?


『ワイヤー』or『高圧洗浄』は、永遠のテーマ『海派』or『山派』、『犬派』or『猫派』と同じくらい好みが分かれるんだ。
ちなみに僕は『亀派』です。






ワイヤー清掃と高圧洗浄のメリット・デメリット


●ワイヤー清掃

らせん形やブラシタイプのヘッドを先端につけたワイヤーを排水管内で回転させながら、異物を除去する方法

    [メリット]
  • 硬化した堆積物や落下物の除去に最適
  • 洗浄車が不要なので狭い場所でも作業ができる
  • 高圧洗浄よりも安価
  • 様々なヘッドを付け替えることで状況に応じた清掃が可能
    [問題点]
  • 大きな管になると対応できない場合がある
  • 管壁に付着した粘性のある固着物は完全に取り除けない
  • 清掃の際、ワイヤー回転の衝撃により管内に傷ができるが程度は小さい。

●高圧洗浄

高圧洗浄機・高圧洗浄車からの強い水噴射で管内の堆積物を剥離させて除去する方法

    [メリット]
  • ヘドロなど粘性のある固着物の除去に最適
  • 管壁の細かい汚れなど、多くの汚れを除去できる。
  • 手の届かない遠くの汚れまで除去できる。
  • 様々なノズルを付け替えることで状況に応じた清掃が可能
    [問題点]
  • 排水管内の悪臭を室内に引き込んでしまう。
  • 清掃の際、洗浄ホースのひきずり摩擦により管内に多少傷ができる。


この中で、どちらの方法にも共通した問題点があって、清掃の工程で管内に多少傷を作ってしまうっていうことなんだ。

え!?それって大丈夫なんですか!?

傷と言っても排水管のつまりを解消するためには仕方ないわずかな傷だから問題はないんだけど、長い目で考えると管を傷つけないのが一番!
だからワイヤーや洗浄ホースは管に傷をつけないように改良されてきているんだ!

へぇ~~。
でも高圧洗浄は水だし鉄のワイヤー清掃よりは優しそうですよね!

(* ̄∀ ̄)"b" チッチッチッ

えっ?ちがうんですか!?

これ結構知らない人がいるんだけどワイヤー清掃は高圧洗浄と同じくらい管にやさしいんだよ。
場合によっては高圧洗浄より管を傷つけないこともあるんだ!
えぇーーっ!!それは意外です!!





実は管にやさしい!ワイヤー清掃のしくみ


管を傷つけるイメージのあるワイヤーですが、数種類のワイヤーと洗浄ホースを使用しエルボー管への挿入実験を行ったところ、曲がり部分の摩擦度が洗浄ホースに比べ、ワイヤーの方が優しいことが分かりました。

当社調べ ※管内状況や製品仕様により摩耗度数は異なります。

実験では85回挿入後、1曲がり目の摩耗度を確認。
最も差が大きいものでは洗浄ホースの傷の深さ4.18㎜に対してワイヤーは0.75㎜と、約5.6倍の差が出ました。

どうして管にやさしいの?

回転による摩擦の減少

一見管を傷つけてしまいそうなワイヤー清掃ですが、管内でワイヤーを回転させながら清掃するため、摩擦力が小さく、管を傷つけにくいのです。

つまり、ホースは引き抜き時に直線上の摩擦で管内を削るけど、ワイヤーはずっと回転しているから衝撃が少ないんだよ。
なるほど~!一見強そうだけど実は優しいんですね!イメージとのギャップがありますね!
そう!まさにワイヤーは狼の皮をかぶった羊なのさ!
さらに詳しくはこちらをチェック!
こんな時はワイヤー清掃!!

閉塞した堆積物や硬い異物除去
硬化したグリスなど、硬い異物は高圧洗浄よりも直接的に破壊するワイヤー清掃の方が効果があります。
ワイヤーの回転で閉塞物を貫通させ水を流します。

落下物
状況に応じたワイヤーヘッドを装着して回収・除去します。
つまり抜きならまずはワイヤー清掃だね!
このつまり抜き入門を見るとワイヤー清掃の魅力が良く分かるから見てみてね!






高圧洗浄の方がいい場合って?


とおるさん、じゃあ、排水管の清掃に高圧洗浄は使わないんですか~?
いやいや!逆にこんな時はワイヤー清掃より高圧洗浄の方が効果的なんだ!


こんな時は高圧洗浄!!

軟性のある固着物
硬化する前のグリスなど、粘性のある固着物の場合、高圧洗浄の方が効果を発揮します。

定期クリーニング
つまりを予防する定期的なクリーニングも高圧洗浄が適しています。

なるほど~!ワイヤーも洗浄ホースもそれぞれに得意分野があるんですね!


うん!洗浄ホースも管を傷つけないようどんどん進化しているんだよ。例えばこのホースは特殊ナイロンで作られているから、すべりもいいし管にもやさしいんだ!



ピンクネットホース は 優れた曲がりの通過性と
配管へのダメージ低下を実現した注目の洗浄ホースです。



結局一番いい方法は?


ワイヤー清掃も高圧洗浄もどちらも効果があることは分かったんですけど、結局どちらを使えばいいのでしょうか?

結論としては、硬い異物をワイヤーで除去して、完全に落としきれない柔らかい固着物を高圧洗浄で落とすのがオススメだよ!
感覚としては歯磨きみたいなイメージかな!

え?歯磨きですか~?
そうそう!まずは歯ブラシでブラッシングして歯の汚れをきれいにするよね!
そのあと歯医者さんの口腔洗浄機を使えば水流で細かい歯垢を除去できるでしょ?
歯石なんかはまた専用のヘッドのついた研磨器具で削ったり!

なるほど~!!

だから、排水管をきれいに保つためにはワイヤー清掃も高圧洗浄もどちらも必要不可欠なんだ!
ただ、ワイヤー清掃は鉄のワイヤーを管内で回転させることもあって、管に傷がつくイメージで損してるのがもったいないところ。

イメージで損してるなんて!!
わ~いや~~~~(T﹏T)

・・・・・。




↓この記事で登場した製品↓
つまり抜き入門
ピンクネットホース
ワイヤー清掃機の魅力
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