スマートビューとインセップ: 革新的な下水道点検技術の解説 - (第26話)

2022年9月1日木曜日

スクリーニング スマートビュー 簡易直視式カメラ



管 とおる

みかんちゃん、先月開催された下水道展はどうだった?
→【第25話】みかんちゃん、下水道展’22東京に行く←

諏訪 美管

下水道維持管理について勉強するにはとてもいい機会でした。
あと、お台場の景色も綺麗❤でした😁
僕は下水道展で、下水道のDXに関するセミナーと下水道事業の発展のために行われている下水道研究発表会で講演を行ったんだ。
今回はその2つの発表と新製品スマートビューについて説明するね。
わーやった~(*^^*)
よろしくお願いします。








下水道のICT技術(DX)に関する技術紹介セミナー


今年の下水道展で開催された、下水道のICT技術(DX)に関する技術紹介セミナーでは、事前に地方公共団体に困ってることをヒアリングして解決する手法を募集する形だったんだ。
その中で出たひとつの課題を解決する技術としてTVカメラシステムの遠隔操作を発表を行ったんだ。

地方公共団体課題リスト
地方公共団体では、いろんな悩みがあるんですね(・_・;)
その中で出たひとつの課題が「職員減少に伴う業務の効率化」遠隔工事検査の要望だったんだ!
待ってました!!遠隔操作ですね!!
そう!その悩みを解決する技術としてTVカメラシステムの遠隔操作を発表を行ったんだ。
今回は特別に発表した内容と資料を一挙に公開しちゃうね。
音声を入れての発表だから聞いてみて

➡遠隔操作のパワーポイント資料⬅ ダウンロードはこちら


すごい技術ですね。
現場は環境が悪かったりトイレ問題もあるので、女性やお年寄りには大変ですが、遠隔操作ができれば活躍できる場が増えると思いました\(^o^)/
遠隔操作は、業務の効率化に繋がる技術なんだ。



簡易直視式カメラ:スマートビュー


もう一つの講演、下水道研究発表会では【スクリーニング報告書作成ソフトの有効性について】を発表したんだ。
この技術は、異状箇所の自動判定とかもできるんだよ。まだ開発途中で実用までにはいたってないけどね(^_^;)
す、スクリーニング報告書作成ソフトの有効性?
もうちょっとわかりやすくお願いしますぅぅ(・_・;)
では本題に入る前に、スクリーニング点検機器のスマートビューについて説明するね。
はい\(^o^)/


みかんちゃん、復習だけど、点検と調査の違いは覚えているかな?
はい😀
【第5話】下水管の点検と調査について
【第8話】点検と調査の機械の使い分け その2
ここでしっかり勉強しました。
点検は異常の【有無】を確認する。
調査は異常の劣化状況を【定量的】に確認する(異状のランク等を定める)
その通り!
これから紹介する簡易直視式カメラのスマートビューは、最新式の点検機器なんだよ。数字がたくさん出てくるけど分かりやすく解説するから安心してね。
かしこまりました🍥

スマートビュー

管路のストックマネジメントを牽引する スクリーニング点検機器を紹介します。

その名は 簡易直視式カメラ スマートビュー



スマートビューの最大の特徴は、日進量の飛躍的向上!
下水管の状況を、広範囲を短期間で把握し、大きな事故に繋がる予兆を早期に発見し対処していくのがスマートビューに課せられた使命なのだ!
スクリーニング点検は管路内の状況を簡単に把握すれば良いことから
側視をせず直視映像のみで管内を確認する方法をとったんだ。



おー
これがΦ250とΦ300の管内映像だよ。





スクリーニング報告書作成ソフトも完備してるため 報告書作成の日進量も更に向上してるんだ。



スマートビューは、カメラと2つの自走車、ホイールを組み合わせて 各管径に対応してるんだ。管内映像はSDカードに録画するよ。


スマートビューの特長を紹介するね。
小・中の自走車と台車で、φ150~φ800までカバー。
フルHDの高解像度カメラで、Wi-Fiを用いてリアルタイム管内の映像を確認できるんだ。
前進、後退時のブサーの発信音がちがうから、管内での動作を地上から音で確認できるよ。

※Wi-Fi通信の電波到達距離は管径、管路の状況によります。



カメラは障害物などで前進できない場合、一時後退してからもう一度前進を試みるリトライ機能が付いているんだ!
この機能があることで、管内でカメラが万が一身動きがとれない場合でも、手軽にカメラを回収できるから心配ないんだ。
おおーすごい!



スマートビューは、ガイドラインに添った言葉で言うと、スクリーニング点検で使用するカメラなんだ。
点検を行い異状の確認があったスパンについて調査を行う

この点検にスマートビューを利用することができるよ。



スクリーニング点検機器は、特徴がいろいろあり、長所・短所があるんだ。
みかんちゃんわかるかな?
ここで、勉強したこと覚えてるので、バッチリです。
【第8話】点検と調査の機械の使い分け その2



こちらが仕様の一覧になるよ。

効果的な点検方法が分かったところで、いよいよ報告書の話。
スマートビューと併せてインセップを使えば更に効率的になるんだ。

インセップ!?

インセップ

インセップはスクリーニング用報告書作成ソフト。
映像から自動で距離を算出して、AIが異状箇所を自動判定して、詳細調査が必要な箇所をピックアップしてくれるんだ! AI判定はまだ実証実験のレベルだけどね。



第59回下水道研究発表会:インセップ


➡インセップのパワーポイント資料⬅ ダウンロードはこちら

おぉーー 現場も短縮、報告書作成も短縮、これって素晴らしいですね。


次回は、排水管を蘇らせるコーティングシステムについて詳しく説明するね。

はい、楽しみにしてます😀

この記事をシェアする