「SDGsって、大企業や行政の話でしょ?」――そう思っていませんか。
      実は、私たちが日々行っている下水道維持管理こそ、世界のSDGsを支える大切な仕事です。
      
      汚水を安全に処理し、きれいな水を未来へつなぐ――それが「水を通して、未来をつなぐ」というカンツールの想い。
      
      本記事では、下水道業界で働く人たちがどのように社会を支え、SDGsに貢献しているのかを分かりやすく紹介します。
      きっと、下水道の仕事に新たな誇りや価値を感じてもらえるはずです。
    
あなたの仕事がSDGsを動かしている ― 下水道維持管理が支える「水の循環」
管 とおる
今日のテーマは「SDGsと下水道」だよ。
最近はニュースでもよく聞くけど、SDGsってどんなイメージある?
諏訪 美管
正直、自分たちの仕事とはちょっと遠い気がします。
管 とおる
でも、SDGsって「持続可能な開発目標」といって、
世界中の人が2030年までに目指す17のゴールのことなんだ。
その中でも「水」や「まちづくり」に関する目標は、
実は、下水道の仕事と深くつながってるんだよ。
諏訪 美管
SDGsってもっとグローバルな話だと思ってました。
下水道の仕事と深く関係があるなんて、ちょっと意外です!
管 とおる
汚い水を下水道で流して水を循環させること、それにより衛生的にまちを安全にすること、未来に引き継ぐこと。
これ全部、SDGsの大切な目標につながってるんだよ。
諏訪 美管
そう考えると、毎日の作業がすごく意味あることに感じます。
見えないインフラが、社会と環境を支えている
    管路の点検や清掃、補修、設備の提案など、下水道維持管理に関わるさまざまな業務。
    その一つひとつが、実はSDGs(持続可能な開発目標)の実現に欠かせない役割を果たしています。
    
    下水道は、生活排水を安全に処理場へ運び、きれいな水として自然へ戻すことで「水の循環」を守っています。
  
諏訪 美管
        もっと知りたい方は次へ:
下水道の役割を解き明かす:水の循環と下水道の重要性【第0話】
      
生活の中の「水の循環」と“縁の下の力持ち”である下水道がどのような役割を果たしているか、初心者向けにやさしく解説しています。
    つまり、下水道維持管理の仕事はまさに『SDGs(持続可能な開発目標)』という理念を体現しているのです。
    
    もし管が詰まり、水の流れが止まれば――
    河川や海の汚染、衛生環境の悪化、さらには浸水被害など、社会全体への影響は計り知れません。
    見えない場所で水の通り道を守ることこそ、環境と暮らしを支える「縁の下の力持ち」の仕事です。
    
    下水道の業務は、次のようなSDGsの主要目標に深く関係しています。
  
- 
      目標6:安全な水とトイレを世界中に ― 汚水処理と水質保全は、人の命を守る基盤。
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      目標11:住み続けられるまちづくりを ― 下水道の維持管理は、災害対策と都市のレジリエンス向上につながる。
 - 
      目標14:海の豊かさを守ろう ― 適切な排水処理が、海や川の生態系を守る。
 
    日々の点検・清掃・修繕・提案――そのすべてが、これらの目標を支える行動です。
    
    下水道の仕事は派手ではありませんが、社会の安全・環境の未来・そして地域の持続性を静かに支えています。
    その一滴一滴の努力が、やがて「持続可能なまち」と「きれいな水の未来」を築いているのです。
    
    つまり――あなたが今日現場で行った作業こそが、世界のSDGsを動かしています。
  
カンツールの使命「水を通して、未来をつなぐ」― 3つのSDGs実践柱
管 とおる
もう少し踏み込んで、カンツールがどんな形で未来につないでいるのかを紹介しようと思うんだ。
諏訪 美管
でも改めて聞くと、どんな意味が込められてるんですか?
管 とおる
「水を通して」――人々の暮らしを守ること。
「未来につなぐ」――社会と環境の流れを支えること。
カンツールの仕事そのものを表してる言葉なんだよ。
諏訪 美管
会社の使命そのものを表してるんですね!
管 とおる
カンツールでは、このスローガンを実現するために3つの柱を立てて
会社全体でSDGsに取り組んでるんだ。
どれも“現場の延長線”にある実践なんだよ。
諏訪 美管
どんな取り組みをしているのか、ぜひ詳しく教えてください!
「水を通して、未来につなぐ」3つの柱で実現するSDGs経営
    カンツールは、創業から70年以上にわたり下水道維持管理機器の専門商社として、日本の水インフラを支えてきました。
    その長い歴史の中で培った技術と信頼を礎に、現在ではSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた具体的な取り組みを全社的に進めています。
    
    カンツールのSDGsスローガン「水を通して、未来につなぐ」には、二つの想いが込められています。
    一つは「水を通して」=人々の生活と環境を守ること、もう一つは「未来につなぐ」=社会の持続可能な流れを支えること。
    これらの理念を実現するために、カンツールは次の3つの柱を軸としてSDGs経営を展開しています。
  
| 柱 | 取り組み内容 | 主なSDGs目標 | 
|---|---|---|
| ① 世界の最新技術を国内に導入 | 
        海外の先進技術を積極的に導入し、国内の下水道現場に最適化。 災害対応・管路長寿命化・省人化を進め、強靭で環境にやさしいインフラを実現。  | 
      目標6・9・11 | 
| ② 効率的な維持管理技術と製品の提案 | 
        ストックマネジメントに基づき、作業効率とコストを最適化。 省エネ機器の導入で環境負荷を低減。  | 
      目標9・11・13 | 
| ③ 下水道の重要性を伝える啓発活動 | 
        セミナーやブログを通じて下水道の価値を発信。 業界と市民の意識向上に貢献。  | 
      目標4・6・14 | 
    これらの取り組みは、単なる技術導入ではなく、「顧客第一主義」と「社会貢献」というカンツールの理念を形にしたものです。
  
    
    また、近年は遠隔調査技術の推進・活用により、女性・高齢者・身体に制約のある方も活躍できる環境を広げました。
    「きつい・汚い・危険」という従来のイメージを変え、多様な人材が活躍できる新しい下水道業界を築いています。 
  そのほか、国際支援として、途上国の水分野をはじめとした課題改善の活動を行っているCWPG株式会社活動を支援するため、東ティモールへ排水管・下水道維持管理機器を寄贈しました。
  この取り組みを通じて、東ティモールの水インフラ整備と持続可能な社会の実現を目指しています。
  
その延長線上にこそ、持続可能なまちづくりが広がっています。
水を通して未来へ――
カンツールはこれからも、お客様とともに、社会インフラを守り続けていきます。
現場から始まるSDGs ― 日々の作業がまちと地球を守る
管 とおる
諏訪 美管
管 とおる
例えば、詰まりを直せば水質汚染を防げるし、
管を修繕すれば災害時のまちの安全を守れる。
どんな作業も、SDGsの目標とつながってるんだ。
諏訪 美管
じゃあその“現場から始まるSDGs”、もっと詳しく知りたいです!
日々の作業が、地球の未来を支えている
    点検・清掃・補修・提案――。
    下水道の現場で行うその一つひとつの作業が、実はサステナブル(持続可能)な社会を支える力になっています。
    
    下水道維持管理の使命は、汚れた水をきれいにして自然へ戻すこと。
    それはまさにSDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」の実践です。
    
    さらに、老朽化した管路を補修すれば目標11「住み続けられるまちづくり」に、
    適切な排水処理を続けることは目標14「海の豊かさを守ろう」につながります。
    
    つまり、あなたが行う日常の作業が、世界が目指すSDGsの具体的な達成行動になっているのです。
  
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      高圧洗浄・詰まり解消汚水の流れを正常化し、水質汚染を防止。結果として海や川の生態系保全に貢献。
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      管内調査・補修インフラの老朽化を防ぎ、災害に強いまちづくりを支える基盤整備。
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      お客様への提案・啓発効率的で環境に配慮した維持管理方法を提案し、地域全体の環境意識向上に貢献。
 
    下水道業務は、派手さはないけれど見えないところで社会を支える誇りある仕事です。
    毎日の小さな積み重ねが、地域の安全・環境保全・人のつながりを守り、
    結果として「誰もが安心して暮らせる社会」を実現しています。
    
    その努力の一滴一滴が、確かに未来を変え、今日の一歩が、明日の地球をつくっています。
  
下水道が支える命の循環 ― すべてのSDGsの土台にある仕事
管 とおる
最後は、“なぜ下水道が社会全体の土台と呼ばれるのか”を一緒に考えてみようか。
諏訪 美管
うーん、ちょっとイメージしづらいです。
下水道って生活に欠かせないのはわかりますけど、
「社会全体を支えてる」ってどういう意味なんですか?
管 とおる
実は、下水道は「水の循環」を守ることで、
環境・社会・経済、全部の土台を支えているんだ。
水がきれいに流れているからこそ、人が生き、まちが成り立ち、経済が動くんだよ。
諏訪 美管
じゃあ、「水の循環」が止まると、社会そのものが止まっちゃうってことなんですね。
管 とおる
だからカンツールが掲げる「水を通して、未来をつなぐ」ってスローガンは、
つまり“命の循環を守る”という意味なんだ。
下水道の仕事って、実は人と地球を生かす仕組みを動かしてるんだよ。
諏訪 美管
今までの作業のひとつひとつが、そんな大きな意味を持ってたなんて。
ますますこの仕事に誇りを感じます!
「水の循環」を守ることが、すべてのSDGsの土台になる
    私たちの暮らしは、目に見えないところで流れる「水の循環」によって支えられています。
    その循環を静かに守っているのが、まさに下水道です。
    
    雨水や生活排水を安全に処理し、再び自然へ戻す――。
    この仕組みがあるからこそ、水質汚染や感染症の拡大を防ぎ、
    安心して暮らせる社会が成り立っています。
    
    もしこの循環が止まれば、環境汚染・生態系の破壊・社会機能の麻痺など、
    私たちの生活や経済にも深刻な影響が及びます。
    
    つまり下水道は「命の循環」を支えるインフラであり、
    すべてのSDGsの基盤といえる存在なのです。
  
    国連が示す「SDGsウェディングケーキモデル」では、
    SDGsの17目標は「環境」「社会」「経済」の3層に分けられています。
    そして、最も下の層――つまり環境=自然が、すべての土台です。
    下水道はこの「環境の土台」を支え、社会や経済を動かす“見えない力”なのです。
  
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      下段:環境を守る汚水処理・水質保全・海洋汚染防止を通じて、自然と共生する社会を支える。
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      中段:社会を安定させる安全な衛生環境を整え、災害時にも機能する強靭なまちづくりに貢献。
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      上段:経済を発展させる持続可能なインフラ維持により、地域産業と雇用の基盤を支える。
 
    こうして見ると、下水道の存在は単なる設備ではなく、
    「環境・社会・経済」すべてを循環させる生命線であることがわかります。
    
    カンツールは、この 「水の循環」 を未来へつなぐために、
    ①世界の最新技術を国内へ導入し、②効率的な維持管理方法を提案しています。
    そして次世代に③安心して引き継げるインフラづくりをお客様と共に進めています。
    
    「水を通して、未来をつなぐ。」
    それは単なる企業スローガンではなく、
    下水道業界すべての人が担う、地球と命を守るための使命です。
    
    目には見えないけれど、確かに世界を動かしている仕事。
    これからも一緒に、持続可能な社会の流れをつないでいきましょう。
  
管 とおる
下水道の仕事って、本当に“縁の下の力持ち”だと思うんだ。
見えないところで水の循環を守って社会の命をつないでる。
諏訪 美管
今日のお話を聞いて、いつもの仕事がまったく違って見えてきました。
私たちの仕事って、ちゃんと未来につながってるんですね。
管 とおる
毎日の点検や清掃、提案の一つひとつがSDGsの実践なんだ。
“水を通して未来をつなぐ”のは、僕たちみんなの手なんだよ。
諏訪 美管
とおるさん、一緒に“未来をつなぐ仕事”を続けていきましょうね!


















    
    
    
    
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