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公募型プロポーザルとは?メリット・デメリット:一般入札との違いも紹介!(46話)

2024年12月5日木曜日

下水道の基礎知識

この記事の概要:公募型プロポーザルとは?入札方式と提案作成のポイントをわかりやすく紹介

管 とおる

前回は、今話題となっているウォーターPPPの課題について話したね。
→ウォーターPPP導入のメリットと課題:官民連携の重要性(45話)←

諏訪 美管

はい! ウォーターPPPを導入し公共工事を行う場合、担当する施工業者さんには色々大変な事が多いんだと思いました。

そうなんだ。例えば、官民連携事業となるウォーターPPP包括民間委託で施工業者として選ばれる場合、一般入札でなくて、公募形式のプロポーザルになるんだ。

諏訪 美管

プロポーザル!?
また難しい言葉が出てきましたけど、プロポーズするサルか何かですか?

プロポーザルは、『提案、申し込み、企画案』といった意味で、公募型プロポーザルっていうのは、募集したい案件に対して広く参加者を募り、その中で一番優れた提案者を採用する方式なんだ。
この後詳しく説明するね
一般入札や入札に関わる積算については過去の記事に詳しく書いてあるから参考にしてね。









公募型プロポーザルとは?



公募型プロポーザル
みかんちゃん、今日は「公募型プロポーザル」について解説するね。これは、発注者が求める内容に応じて、複数の事業者から提案を募集する方式なんだ。

他の方式とどう違うんですか?

入札や契約方式なども違うのですか?

いい質問だね!

一般的な「一般競争入札」は、主に価格で判断するけれど、公募型プロポーザルは、提案内容の質や発注者のニーズを重視して選ばれるんだ。

例えば、独創的なアイデアが求められる場合や、専門的な知識が重要なときに適しているよ。
独創的なアイデア

なるほど!

価格だけでなく提案内容も評価基準になるんですね。
それだと、事業者も発注者の期待に応えるために工夫が求められるんですね。

そうなんだ!それに公募型プロポーザルでは、事業者のスキルやノウハウ、発注内容への理解度も含めて評価されるから、お互いが納得できる形で契約が成立されるんだよ。

事業者のスキルやノウハウ

公募型プロポーザルは、発注者が特定のプロジェクトに対して事業者から提案を募り、その提案内容の質や創造性、対応力を重視して契約相手を選定する発注方式です。この方式は、価格のみが基準となる一般的な入札方式とは異なり、発注者が求めるニーズに柔軟かつ効果的に応えることが可能です。


公募型プロポーザルの特徴と目的

公募型プロポーザルの目的は、単なる価格競争ではなく、発注内容への最適な方法や高品質なサービスを確保することにあります。以下の点が特に特徴です。

  • 提案内容の質の重視:
    発注者は事業者の提案内容や実績、実行力に基づいて判断し、独創的かつ価値の高い提案が歓迎されます。
  • スキルと経験の評価:
    事業者のスキル、経験、問題解決能力、及びプロジェクト理解度も選定の重要な基準です。
  • 競争性と柔軟性:
    公募型プロポーザルは幅広い事業者の参加を促し、発注者が最適な提案を選ぶ自由度が高いです。

一般入札との違い

一般的な「一般競争入札」は価格で評価されることが多く、発注者は価格が安い事業者を選定します。これに対し、公募型プロポーザルは、価格だけでなく提案内容の質も重視されるため、発注者はより良質なサービスを期待できるのが利点です。また、専門性や経験が求められる業務に適しています。




自治体の発注形態の種類と特徴


一般競争入札・指名競争入札・公募型プロポーザル

管 とおる

みかんちゃん、おさらいとして自治体の発注形態について説明するね。自治体の発注形態は、主に3つに分かれているよ。

どのような形態があるのですか?

まず、「一般競争入札
これは、参加条件を満たしていればどの事業者でも入札できる形式で、主に価格を基準にするのが特徴だよ。

条件を満たせば誰でも参加できる方法ですよね。

次に「指名競争入札」。
これは、自治体が条件を満たした事業者を指名して入札を行う方法だよ。特に技術や実績が求められる案件に多いかな

なるほど、技術が必要な案件では確実な会社に担当してもらうことが重要ですね。


最後に今回説明した。「公募型プロポーザル」。

これは、自治体が提案を公募し、提案内容に基づいて選定する方式だよ。価格だけでなく、提案内容や技術力が重視され、創意工夫が期待される案件で用いられるんだ。
公募型プロポーザル

価格以外の要素も重要視されるんですね!色々な発注形態があるのがわかりました。


自治体が行う発注には、目的や案件に応じた発注形態があり、主に以下の3つに分けられます。それぞれの特徴を理解することで、適切な入札方法や提案を選ぶことができます。


一般競争入札

この方式は、参加資格を満たせば誰でも入札に参加でき、通常「価格」が評価の中心です。
多くの事業者が参加するため、競争が激しく、コスト削減が求められる案件でよく用いられます。


指名競争入札

指名競争入札では、発注者があらかじめ選定した複数の事業者のみが入札に参加できます。
主に技術や信頼性が求められる案件で利用され、参加企業は実績や専門性が重視されます。


公募型プロポーザル

公募型プロポーザルは、提案内容を基に事業者を選定する方法で、価格に加え提案の質や独自性も評価の対象です。
発注者はより具体的なアイデアや解決策を求めており、創意工夫が重視されるため、内容の充実が必要です。


発注形態ごとに求められるスキルや基準が異なります。
一般競争入札は「価格重視」、指名競争入札は「技術・信頼性重視」、公募型プロポーザルは「創意工夫・提案内容重視」といった特徴があり、事業者は案件に応じて戦略を練る必要があります。



公募型プロポーザルの流れとポイント



公募型プロポーザルの流れとポイント
公募型プロポーザルの流れを簡単に解説するね。
これは、自治体がプロジェクトを発注する際に使われる方式で、提案内容や技術を評価して業者を選ぶよ。

まず、自治体がプロジェクトの内容や条件、必要な提出書類などをまとめた公募要項を公開するんだ。

参考リンク:公募要領の公開ガイドライン

自治体の公募要領に基づく公開ガイドラインの例として、以下のリンクをご紹介します。
詳細な発注情報や手続きが確認できます。

これに応募したい場合はどうするんですか?

公募要項に書いてある参加資格や要件を満たしていれば申し込むことができるよ!

申込にはどんなものが必要なんですか?
申込

プロジェクトに対する提案書を作成して提出するんだ。
提案書には、プロジェクトの計画スケジュール予算技術的な解決策を記載するよ。

なんか就活で履歴書作って自己PRするみたいですね。
その提案書を見て合否を決めるような感じですか?

そう。最後に自治体が提案書を審査して、内容や価格などの基準で選定を行うんだ。 審査基準には、技術力創意工夫も含まれることが多いよ。

提案書を作るのは、とっても大変そうですね(;´Д`)
公募型プロポーザルでは、価格だけでなく技術や提案内容も重要なんですね。

そうなんだ!提案の独自性実現可能性も高く評価されるから、企業は自社の強みをアピールすることが重要だよ。


公募型プロポーザルは、自治体がプロジェクトを発注する際に使われる手法です。価格のみならず、提案内容や技術力を重視し、適切な企業を選定します。


  1. 公募要項の公開
  2. まず、自治体がプロジェクトの概要や条件をまとめた公募要項を発表します。
    参加要件、評価基準、スケジュールなどが詳述され、応募に必要な情報が公開されます。


  3. 参加申し込み
  4. 次に、参加資格を満たす企業が参加申し込みを行います。
    公募要項に基づき、プロジェクトに適した能力や条件を有するかが審査されます。


  5. 提案書の提出
  6. 参加が承認された企業は、プロジェクトに関する提案書を提出します。
    提案書には計画、予算、スケジュール、技術的な解決策が含まれ、自治体が重視する要素を盛り込むことが重要です。


  7. 審査と選定
  8. 提案書が提出された後、自治体は内容や価格、技術力、独自性などを基に審査し、最適な企業を選定します。
    この選定では、企業の創意工夫や実現可能性が特に評価されるポイントです。



公募型プロポーザルでの戦略

公募型プロポーザルでの戦略
公募型プロポーザルで勝つためには、しっかりとした戦略が必要だよ。
最も重要なのは競争相手との差別化だね。提案内容で自社の強みや独自の技術を最大限にアピールし、審査員にとって「この会社しかない」と思わせることが肝心だよ。

自社の強みや独自の技術が重要なんですね。

そうなんだ。
提案には、実行可能な具体的な計画を含めることが大事だよ。
進行スケジュールやリスク管理の方法を示し信頼性を高めよう。

そして、ここも重要

公募型プロポーザルでは費用対効果も大事な審査基準だよ。
高い品質を保ちながらコスト削減が可能な提案をすることで、審査員にとってのメリットを強調することができるよ。

計画だけじゃなく具体的な進行方法と、費用と効果を示すことが重要なんですね。

最後に、提案に関わる会社のスキルや実績も強調しよう。 業務を成功に導く実績あるメンバーが揃っていることを示すと信頼性が高まるよ。

なるほど、差別化、具体的な計画、費用対効果、会社のスキルが重要なんですね!しっかり準備を進めます。

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