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下水道が1本もない国の排水事情とは⁉ 水のない日常と東ティモールで見た“豊かさ”(52話)

2025年4月23日水曜日

東ティモールの貯水タンクを視察する人々と農村の風景

CWPG株式会社が取り組む水支援活動の一環として3月に東ティモールを視察しました。
CWPG株式会社は途上国の水環境向上に向けた活動を目的に、グループ会社である管清工業株式会社が主要出資者となり2022年に設立。現在、CWPG、管清工業、東ティモール国立職業センターが協力し、人材育成能力開発プログラムを構築しています。
カンツールはこの活動を支援するため、2024年に東ティモールへ排水管・下水道維持管理機器を寄贈しました。この取り組みを通じて、東ティモールの水インフラ整備と持続可能な社会の実現を目指しています。


管 とおる

みかんちゃんおかえり~!
東ティモール、どうだった?

諏訪 美管

行ってきました~!東ティモール!
一番の感想としては、生活では不便な面もあるかもしれないけど、とにかく人が優しいのと、みんな楽しく幸せそうで、とてもあたたかい国でした。

管 とおる

へぇ〜。例えばどんなことが印象に残った?

諏訪 美管

通りすぎるだけでみんな笑顔で手を振ってくれたり、知らない人が家で雨宿りさせてくれたり、心のレベルで言ったら日本よりも豊かなんじゃないかと思っちゃいました。

東ティモール農村部で遊ぶ子供たちの様子

農村部の子供たちは特にフレンドリー。大人も手を振ってくれます

東ティモールの民家で雨宿りをしたときの風景

雨宿りさせてくれたお宅にて


管 とおる

それは僕もティモールに行った時に感じたな。日本だとすれ違うだけの人とはそこまで深く関わらないもんね。
水の意識は違った?

諏訪 美管

もう、全然違います💦
給水所に水を汲みに行く人たち、大きなタンクにポンプで水を溜めてシェアする人たち、それすらない場所だと山まで源水を汲みに行かなくちゃならないんです。

東ティモールの首都ディリで水を汲む人々。背景には近代的な高層ビルも見える

ディリ市内の水汲み場。写真奥には東ティモールで最も高い10階建の財務省庁舎が見える。近代化が進む一方、一歩町へ入ると水の確保が困難な地域があり、インフラの格差を感じる。

東ティモールの家庭で雨水をバケツに貯めて生活用水として使用している様子

雨水も貴重!溜めて使います。


管 とおる

日本にいると、まだまだ水環境が整っていない国があるってこと分からないよね。

諏訪 美管

「水が出る」って本当にありがたいことで、当たり前じゃないんだなぁって今回の視察を通じて肌で感じることができました。



東ティモールには下水道が1本もない!?

東ティモールにあるCWPGのオフィス外観。金沢大学の看板も掲げられている

諏訪 美管

ここが、水環境のために活動を行っているCWPGの東ティモールのオフィスです。カンツールが寄贈した機械を使って国立職業センターの生徒たちに向けた研修を行いました。

CWPGに寄贈された排水機器や清掃用の高圧洗浄機、ホースなどのカンツールの機械一式

管 とおる

おなじみの機械がいっぱいあるね!
みんなちゃんと使えていたかな?

諏訪 美管

はい!みんな真面目な生徒さんたちばかりで、管清工業の指導員の方々の説明を真剣に聞きながら、機械を使ってトレーニングしていました。

排水機材の使い方について指導員の説明を真剣に聞く東ティモールの技術研修生たち

指導員の説明を真剣に聞く生徒たち

バリュー・PONTAを使ってトイレの詰まりを抜く研修を受ける東ティモールの研修生たち

バリュー・PONTAを使用したトイレのつまり抜き研修


管 とおる

ぼくたちの機械が使われていて嬉しいね!
ところで現地のインフラ事情はどうだった?

諏訪 美管

びっくりしました!!
東ティモールには、なんと「下水道が1本もない」んです!
排水管はあるので正確には公共下水道が1本もないってことなんですけど、排水も、家から簡単なパイプを通して外に出して、そのまま側溝に流したり庭や地面に浸透させるだけの家庭がほとんどみたいです💦

東ティモールの生活排水処理の現状。家庭から側溝へ直接排水されるインフラ課題の一例

[写真中央付近] 各家庭から排水パイプが側溝に伸びており生活雑排水がそのまま流されている


管 とおる

そのまま流しちゃうのか。下水道がないってことは、排水処理はどうしてるの?

諏訪 美管

基本的にはしてないみたいです。
家庭の雑排水は、地面に浸透させたり、そのまま川や海へ流れてしまいます。
衛生面も心配だし、未処理の排水が巡り巡って飲み水や食べ物にも影響するって知っている人、少ないと思うんですよね。

東ティモールのローカルマーケット風景。カラフルな傘が並ぶ青空市場と買い物客の様子

郊外のマーケットの様子

東ティモールの雨季、排水設備が未整備で冠水する道路

視察に行った3月は雨期で、道路に水があふれだしている場所もありました。


管 とおる

昔の日本みたいだね。日本も水系感染症が流行したことがきっかけとなって近代的な上下水道整備が始まったんだよ。
健康被害とか水質汚染が心配だね。

諏訪 美管

まさにそれが心配なんです。
東ティモールでは下痢性疾患が公衆衛生上の重要な課題となっていて、特に子供たちの主要な死因の一つになっているみたいなんです。

管 とおる

みんなの健康のためにも、排水を処理することの大切さを知ってほしいね!
ちなみに管がつまった時はどんな機械を使っているの?

諏訪 美管

それが…排水業者自体がいないみたいなんです!
ただ、CWPGにはカンツールが寄贈した機械があるので、
「CWPG事務所=ティモール唯一の排水業者」なんですよ!!!

管 とおる

えっ!そうなの⁉
まあ、家庭から短いパイプで直接外に流すだけならあまり管は詰まらなそうだもんね。

諏訪 美管

そうなんです。だから、せっかく覚えた技術を発揮する機会がなかなかないのも現状なんです。

諏訪 美管

でも、東ティモールには排水設備が整った施設もあるので、実際に商業施設や官庁舎からCWPGに依頼があって、排水管トラブルを対応した実績もあるそうですよ!!

東ティモールの首都ディリにある大型ショッピングモール、ティモールプラザの館内

最大5階建てのビルを含むモール型複合施設“ティモールプラザ”

東ティモールの首都ディリにあるティモールプラザとその周辺の飲食店。近代的なインフラが整う地域。

ホテルやレストラン、カフェなど、排水設備の整った施設も首都には想像より多く存在していました。


管 とおる

少ない機会でも排水トラブルを解決した実績があるのは彼らの自信ややりがいにもつながりそうだね!

諏訪 美管

そうなんです!
発展が期待される東ティモールでは今後排水設備の整った施設が多く建設されると思うんですけど、その時彼らが管理できるよう、 “未来の仕事”につながっているって感じがしました。




排水設備が不十分な国で排水技術をどう伝えるか ~ 国立職業能力開発センター訪問 ~

東ティモールの職業訓練施設CNEFP-Tibar。就業機会拡大とスキル教育を目的とした国立センター

国立職業能力開発センター(CNEFP-Tibar)は雇用機会の拡大やスキル開発を目的に設立された国立の教育機関。広い敷地内には様々な建屋があり、建設・配管・金属・オフィススキル・ホスピタリティなど様々な分野があります。


管 とおる

でも、せっかく排水技術を覚えたら、すぐに実践できる現場があるといいよね。

諏訪 美管

そうそう!そこでですよ徹さん!
東ティモールの国立職業能力開発センター(CNEFP-Tibar)に訪問したんですけど、そこで今後の連携についての話し合いが行われたんです✨

管 とおる

どんな話し合いが行われたの?

東ティモールでのインフラ協力に関する日本の技術者との意見交換会議

諏訪 美管

この国立職業訓練センター内に、カンツールにあるような排水技術の研修施設を管清工業の支援で建設できないかという話合いが行われたんです!
それができれば、覚えた技術を練習することができたり、排水のしくみが分かるんじゃないかなって✨

下水道点検訓練が可能なガラス床付き実習室(カンツール)

カンツール松戸テクニカルセンター内にある排水技術研修室

管 とおる

それはすごくいいね!!

諏訪 美管

その他にも高圧洗浄車やバキューム車を使った排水管の洗浄実習とか、日本への研修生の受け入れとかいろいろ話し合いが行われました!
こういった支援に対して職員さんが涙するシーンもあって「ありがとう」って言葉が、すごく重みありました。

管 とおる

ちなみに職業訓練センターで研修を受けた人たちは、卒業後どうしてるの?

諏訪 美管

ここを卒業した人たちは習得した技術を活かした様々な職業に就いているんです!
例えば、いま東ティモールに日本の造船メーカーにより大きな港が建設中なんですけど、この訓練所出身の生徒も携わっていて、造船の溶接や塗装技術が活かされているそうですよ。

東ティモール各地における職業訓練センター卒業生の就業状況を示す分布図

職業訓練センターの卒業生が東ティモール内で職業に従事していることを表したマップ。年々増えているとのこと

職業訓練施設における溶接技術研修の実習風景。金属加工技術を習得中の研修生

溶接・金属加工部門の研修風景


管 とおる

そういった技術は、将来彼ら自身が会社を立ち上げて今後の東ティモールの開発を支える道がありそうだね!






手つかずの大自然と農村部の村のくらし

東ティモールの農村地域に広がる緑豊かな田園地帯と水辺の風景

管 とおる

ところでみかんちゃん、町の方だけじゃなく山の方にも行ったんでしょ?

諏訪 美管

行ってきました〜!私たちが行ったのはセロイ村とマタタ村で、どちらも自然豊かな素晴らしい村でした!

管 とおる

わ~!マタタ村にも行ったの⁉
僕も昨年行ったよ!懐かしいな~


セロイ村の水事情


東ティモール・セロイ村の水源となる滝と豊かな自然環境 東ティモール・セロイ村へのアクセス途中にある未舗装の山道とゲートの風景 山に囲まれた東ティモールのセロイ村の住宅地とのどかな集落の風景

諏訪 美管

まず訪れたのが首都から車で1時間ほどの山間部にあるセロイ村です。 美しい大自然に囲まれた村で、水事情を調べるため、地域の水タンクを視察に行きました。

管 とおる

自然がすごくキレイなところだね!!

農村の井戸と水資源施設を調査する視察団と、山道に立つヤギの様子

諏訪 美管

地下35メートルから水をくみ上げている井戸があって、この井戸水を丘の上の水タンクまで上げているとのことで見に行きました。

東ティモールの農村地域に設置された貯水タンクと、視察する団体の様子

管 とおる

うわー上まで登ると景色がすごいね!
このタンクにさっきの井戸水を溜めているってこと?

諏訪 美管

そうです!ここからこの付近一帯の村の生活用水をまかなっているそうです。

管 とおる

井戸水が確保できるのなら村の人は助かるね!!

東ティモールの水質調査で使用されたサンプルボトルによる水の比較

[左]空のボトル [右]カフェの手洗い場の水。この付近の赤土の影響か、手洗い場の水は少し濁っていました。

セロイ村の湖に設けられた桟橋と背景に広がる緑豊かな山々

セロイ村には職業訓練所の生徒が建てた立派な宿泊施設やカフェ、湖にはこのような映えスポットもありました。




マタタ村の水事情


山岳地帯の緑と雲に包まれた東ティモールマタタ村の風景

諏訪 美管

次に訪れたのは首都から車で1時間くらいの場所にあるマタタ村です。この村では良質なコーヒー豆が採れるそうで、コーヒーの木が多く生息していました。

管 とおる

僕がマタタ村に行った時は小学校の水タンクを視察したよ。
今回はどこを見てきたの?

諏訪 美管

水タンクの設置やコーヒー事業、若者の雇用確保など、いろんなことを精力的に取り組まれているアルマンドさんという青年の元を訪れました。

東ティモール マタタ村での貯水タンク設備の視察の様子

管 とおる

この緑っぽいのは水タンクだよね?

諏訪 美管

そうですそうです!
しかもこれ、アルマンドさんの手作りで、モーターを9つほどつないで源水からこのタンクに水を汲み上げる自作のポンプシステムなんですよ!!すごくないですか⁉

管 とおる

えっ!?手作りなの!?それはすごいね!!

諏訪 美管

これまでこの集落では、水を確保するために遠くまで水を汲みに行って重い水を持って運んで来なければならなかったそうなのですが、このポンプシステムのおかげで集落の生活をカバーできるようになったそうです。

管 とおる

お年寄りや小さい子は何時間も歩くの大変だからアルマンドさんのおかげで暮らしが便利になっただろうね。

水をくみ置いて使う東ティモール農村部の簡易トイレと衛生設備

農村部のトイレは和式が多い。右の水槽の水は柄杓ですくい、トイレや体を洗うシャワー代わりとしても使用する。

東ティモールの伝統的な家庭料理と地元のコーヒー

マタタ村でいただいたお料理。家の横には自宅用の水タンクがありました。


諏訪 美管

アルマンドさんはこの他にも地域のためにいろいろ取り組まれていて、コーヒーの収穫がお休みの雨季でも農家の収入が安定するよう、加工所の隣でコンクリートブロックの製造を運営していました。

東ティモール山間部の水事情について説明を受ける日本の視察団

アルマンドさんの説明を聞く

東ティモール・セロイ村の建材製造現場と完成したブロックの様子

モルタルを固めてブロックを作る様子


管 とおる

こういう向上心を持った若者が増えて未来を作ってくれるといいね!






小さな国が世界を動かす!戦火を超えて響く歌と願い

東ティモール・セロイ村の視察中に見られた丘と放牧された牛

管 とおる

写真の場所、なんだかユートピアみたいだね!

諏訪 美管

実はここ、もともと乾燥していて木も草も育ちにくい荒れた土地で、1年前までは緑のない茶色い土地だったんですって!

管 とおる

1年前って、じゃあ1年でこんなに緑の多い場所にしたってこと!?


茶色い土地を1年で緑色に -国民的歌手は愛で大地を育む人


諏訪 美管

ここは、東ティモールの国民的歌手であるエゴ・レモスさんがパーマカルチャーの技術を使って緑あふれる場所に回復させたんです。
エゴさんは戦争後に悲しみを抱えていた東ティモールで、歌で人々を癒すだけではなく環境活動にも取り組んでいるんです。

管 とおる

エゴさんて素晴らしい方だね!
ちなみにパーマカルチャーって知らない人も多いと思うからみかんちゃん簡単に説明お願い。

持続可能な暮らしを描いたパーマカルチャーのイラスト。家庭菜園、植樹、雨水利用を実践する人々。

諏訪 美管

パーマカルチャーってほんとにすごいんです!
平たく言うと、“自然と共に生きる”っていう考えで、自然の力をうまく使って人と自然が共存できる持続可能な暮らしをつくるから、自然を汚さないしお金や利権に振り回されないし、SDGsを地に足つけて実践してる考え方なんですよ!

管 とおる

具体的にこの場所はどうやって緑化再生させたの!?
東ティモールの高地に広がる棚田状の農地。山々が連なる風景とインフラ整備の様子。

諏訪 美管

雨水が土に染み込むようにするために溝を掘って、水の流れが整ったら木や作物を植えて、だんだん土壌が回復していき、緑あふれる土地に育てたんですって!

管 とおる

地元で食べ物を育てることで、食料の安定供給と自給自足に近づくし、 自然を壊す生産ではなく、自然に寄り添った生産って素晴らしいね!

諏訪 美管

エゴさんはただ植えるだけではなく、自然のしくみやどうやったら大地から食べ物を育てられるかなどを地域の人たちと一緒に学びながら作っていくそうです。その活動のすべての根底にはエゴさんの『人や自然への深い愛』があります。

管 とおる

CWPGの取り組みも、機械やお金の寄付だけではなく、その先の技術支援や連携をしっかりと行い、人を育て一緒に成長する、まさにエゴさんが取り組んでいることと共通しているね。


小さな国々の連帯が、国際社会を動かす


東ティモール・ディリ市内にある政府間期間g7+の外観

管 とおる

国旗がたくさん並んでいるね。ここは何??

諏訪 美管

ここは“g7+(ジーセブンプラス)”という政府間組織で、紛争後の国家や途上国などの弱い国々が、平和と発展を達成するための協力を促進するために設立されたんです。

管 とおる

先進7か国の“G7”と関係があるとか??

諏訪 美管

いえ、全然別物みたいです。名前の意味は、
"g":group(グループ)
"7":設立当初の7か国(アフガニスタン、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、 ハイチ、リベリア、シエラレオネ、東ティモール)
"+"(プラス):その後に参加した他の国々を表していて、現在20か国が参加しているそうです。

管 とおる

ここではどんなことをしたの?

東ティモールの政府関係者と日本の視察団による集合写真

諏訪 美管

私たちの取り組みや彼らの活動を通した意見交換を行いました。
g7+の存在はまだ国際的には広く知られていませんが、戦争の傷跡が色濃く残る国々だからこそ、「平和の尊さを世界に伝えられる」という姿勢で活動を続けています。

管 とおる

大事なのは『武力ではなく対話』『経済的優位ではなく経験をもとにした連帯』っていうことだよね。






東ティモール視察を終えて

東ティモール・ディリの朝。穏やかな海と山並みを背景に、バイクが走る海岸沿いの道。

管 とおる

あらためて…今回の東ティモール視察、どうだった?

諏訪 美管

今回の視察を通して、わたしが一番感じたことは…
「人間の生活にはやっぱり水がいちばん大事!!」ってことと、
「支援は“人”を中心に考えるべき!」ってことです!!

管 とおる

なるほど。“人”が中心って、どういうこと?

諏訪 美管

安全な水のためには、排水設備とか下水道が整備されることももちろん大事なんですけど、
その重要性を知って管理する人、学ぶ人、伝えていく人がいないと、せっかくの支援も意味をなさなくなっちゃうんです💧
だから、将来国を支えていく人たちと一緒に“学びながら作っていく”っていうことが大事だと感じました。

東ティモールにてマタタ村の人と笑顔で記念撮影をする日本の視察チーム。世代を超えた温かい交流のひとこま。

管 とおる

そうやって持続可能なサイクルが整うことが人づくりであり国づくりでもあるよね。
現地で印象的だったことは?

諏訪 美管

いっぱいありますけど、やっぱり訓練センターの生徒たちが真剣に技術を学んでいる姿ですね!
排水の仕組みがない中でも、自分たちの未来のために“できることから”始めてる姿がすごく素敵で感動しました。

ディリの港に立つ像。背景には停泊中のフェリーと山々が広がる。

諏訪 美管

それと、東ティモールの人たちは本当に愛にあふれた方ばかりでした。過去には、国民の3人に1人が亡くなった独立戦争とか、たくさんの悲しみがあったにもかかわらず、みんな支え合って人を大切にし、誰もが前向きな姿勢でした。優しくて平和的な彼らの精神は、他国の人々にとっても学ぶべきことですね!

管 とおる

最後に、あらためて今回の学びを一言でいうと?

諏訪 美管

「技術は人の手に宿ってこそ、価値を持つ!」です✨
農業も知識も技術も、誰かが使ってこそ意味がある。
だからわたしも“人を支える側の人”になりたいなって思いました🍊

青空の下、湖と山々に囲まれた田んぼを見渡す訪問者たち。




管徹の東ティモール視察レポートはこちら
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